ペダル

今が好き♪

2001.2.1

通常家庭で使われる実用型自転車もシティサイクルと呼ばれるようになり、デザインや色が豊富になりました。またMTBも普及し、駅の駐輪場にも多く見られます。普及した割に、交通規則は別にして、乗り方走らせ方の指導システムがありません。初めて乗り方を教えてもらった‥‥と言うより、バランスのとり方を体得した時以来、自己流でペダルをこいでいる人が圧倒的です。

街を行く自転車を見ていて気が付くことがあります。まず、年輩のご婦人に多いのはサドルの位置が極端に低いことです。ペダルが最下点に来ても、ひざが大きく曲がっています。たぶん、停止したときに両足が楽につくようしているのでしょう。この姿勢では長時間走行と坂のぼりは、疲れてしまいとても無理です。いずれも試してみれば分ることですが、曲がったままではだんだんひざが痛くなってきますし、ペダルに十分体重を乗せることが出来ません。ペダル最下点でひざが軽く曲がり、停止した時に両足のつま先がつく程度にサドルをあげることをお勧めします。

また、自己流が多いのはペダルに乗せた足の位置です。土踏まずがペダル回転軸のちょうど真上になるよう、中央に足を乗せています。一見踏み下ろしたときに力が入りそうですが、効果があるのはクランクが地面と水平になった時だけです。最上部、最下点など他の位置では回転力になりません。そもそも、踏み下ろすと言った考えが、既に間違いで、ペダルは回転させるものなのです。最上部では、ペダルを前に押し出さなければクランクは回転しません。

それにはカカトを下げ、つま先をあげて、ペダルを前に押す必要があります。足がペダルの中央に乗っていたのでは、これも苦しくてできません。足を中央より後方にずらし、くるぶしの回転がしやすいように乗せるのが正解です。親指の付け根がペダルの前端にくる位置に乗せてください。要はくるぶしを回し(アンクリング)、なるべく回転円の接線方向に力を加えることです。従って、最下点ではカカトを上げ、つま先を下げて後ろにけるようにします。
 プロやサイクルツーリストが使かう、トウストラップと呼ばれる、足をペダルに固定するベルトは、引き足と言って、最下点をすぎて上がってくるペダルにも回転力を加えるためのものです。

もう一点、ハンドルの高さにも注意しましょう。握りの位置が極端に高いものは要注意です。ペダルを踏むと反作用で体は浮き上がります。このままではペダルにかかる荷重は乗り手の体重分にすぎませんが、ハンドルを握って浮き上がりをふせぎ、背筋力を使って上体をハンドルにひきつけるようにします。これで、足にかかる荷重に背筋力(通常、男性で100~130Kg、女性50~80Kg)が倍加され、パワフルな走行が可能になります。ハンドル位置は低いほど体をひきつけることができるのです。スポーツ車のドロップハンドルはこうして考案されました。

 一見単純そうな自転車も、調整個所が無数にあり、結構奥が深いのです。一度、意識してペダルをこいでみましょう。