119番

今が好き♪

1997.9.1

言わずと知れた火災通報の電話番号。局番なしで日本中通 じます。もちろんケイタイでも市外局番なしの119のみでOKです。掛けると「こちらは119番です。火事ですか、救急ですか。」と応じてくれます。落ち着いて答えてください。110番もそうですが、近頃ではケイタイからの通 報が増えているそうです。大正15年に電話がダイヤル式に移行したのを期に112番が通 報番号として採用されました。合計4パルスで接続でき、ダイヤル時間が短いために採用したのですが、あわてると間違いが多く、翌年(これが昭和2年になる)119に改められました。9で始まる局番がなかったからだそうです。

奇しくもアメリカの通報番号911番の逆になりました。他国ではオーストラリア000番、フランス18番、インド100番、イタリー113番、タイ191番、エジプト123番、ベルギー900番、イギリス999番、などがあります。おおむね0、1、9が多用されています。覚えやすいからでしょうか。

 中国、台湾は消防、警察ともに我が国と同じで119/110番を採用。韓国は119/112番で警察の通 報番号は我が国と異なります。

実は外国では消防・救急と警察への通報を区別せず、一つの番号で全ての緊急通 報を受理するシステムのほうが一般的です。アメリカの911番通報は警察につながりますが日本の119/110番を兼ね、いずれの通 報も受付けます。上にあげた国では、オーストラリア、イタリー、イギリスがこれにあたります。他にニュージランド111番、カナダ911番もこの番号のみが使われています。

通報番号が一つというのは旅行者にとってはもちろん、その国の国民にとっても便利だと思いませんか。二つの番号を覚える必要も無く、通 報時にどちらが適当か迷うこともありません。

そこで、我が国も省庁再編成の一環として119/110番を一つの番号に統合することを提案したいのですが、省利庁略しか考えないお役人には無理な相談でしょうか。