川治温泉

とまりぎ

2014.06.24

昨年11月の初旬 大宮から栗橋、新栃木と乗換え東武鉄道・鬼怒川線は小佐越(こさごえ)駅で降りた。4人旅だ。初日竜王峡、二日目に東武ワールドスクウェア(WS)の予定であったが、天候をみて急遽予定を入れ替えた。駅から歩いて東武WSに行く。世界の有名な建築物や遺跡など25分の1の縮尺で再現した世界建築博物館ともいえるテーマパーク(21ヶ国102点の建造物)との案内。巡り歩くうちにだんだんと引き込まれ、また建築物の写真を撮り始めると止まらなくなった。不思議な魅力であった。

再び小佐越駅に戻り川治湯元駅に降りる。東武WSでは曇っていたが降りると薄日がさしていた。駅を出ると“かわじい”という名の人形が出迎え温泉街を指さしていた。しばらく歩いて男鹿川沿いにある宿に入る。温泉街で一番高いと思われる建物だ。紅葉の時期もあってかロビーは客でごった返していた。少し休んだあと11階の展望風呂に入る。眺め抜群、男鹿川の渓流や温泉街が一望でき気持ち良い。湯は熱くなく温くなく心地よかった。泉質は弱アルカリ性単純温泉(PH8.1)。効能は運動機能障害、リウマチ、神経痛、疲労回復等。

夕食はバイキングでズワイカニが食べ放題、飲み放題。大広間に入ると、凄まじい勢いで大勢が貪って(失礼)いた。蝗の大群が畑の作物を荒らすが如く・・・。部屋にもどりテレビを見ながら談笑、ふたたび温泉に入り、そのあとは素直に布団にはいった。

二日目は晴れ。竜王峡ハイキングだ。
男鹿川と鬼怒川の合流点で薬師橋、黄金橋を渡る。あじさい公園を通り紅葉の鬼怒川沿いを進み逆川林道に入る。トンネルを三つ通り抜け浜子橋を渡ったところで小休憩。軽く一杯。いよいよごつごつとした岩や石の道となる。川治第二発電所を過ぎると山道らしくなる。ふたたび川沿いの道になりしばらく行く。流れの大きく曲がった白岩半島の広い河原に降りる。幾つものグループが休んでいた。思いっきりの青空。遠く紅葉の山と近くの木々。河原の白い岩。暑い日差しが眩しい。そこでまた一杯。渓谷は深くなり佳境に入る。“かめ穴”“兎はね”“五光岩”“大観”と名づけられた岩の造形を見ながら歩く、むささび橋からの渓谷美も素晴らしい。目の前の切り立った大岩の絶壁から二本の細い瀧が流れ落ちていた。そこからは虹見の橋へのコースをとらず竜王峡駅に直行した。約6kmのハイキングであった。当初は竜王峡駅に降り渓谷を遡って川治温泉に入る予定であったが図らずも逆コースとなった。コースの取り方により眺めも印象も違ったものになったことと思う。この遊歩道はあまり危険なところもなくゆっくり楽しめる。新緑の時期もきれいであろう。

帰りは春日部駅に降り居酒屋でなごりを惜しんだ。